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Time Flies

fckey's Tech Blog

2015年に読んだ好みのIT本まとめ

今年読んで印象に残った・良かったと思った本をまとめてみた。IT以外の本も入っている。

今年は人工知能がバズり、特にディープラーニングに注目が集まった。ディープラーニングは学習の過程で特徴を導き出し、自ら概念を作り出せる。Googleの猫の認識が有名。

この本では基本的な人工知能の仕組みやディープラーニングのアルゴリズムも紹介し、著者の人工知能に対する認識 ー タイトルの通り人工知能は人類を越えるのかについて書かれている。その答えには是非この本を読んで触れて欲しいし、著者の想いを感じた後に自身でも考える価値のあるテーマだと思う。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計

おそらく多くの人は既に知っているドメイン駆動設計の本。ドメインはアプリケーションのコンポーネントの担当エリアのようなものであり、ドメインの中でモデルと設計・実装は相互に密接に結びつきお互いにフィードバックを与えあるべきであること、言葉は共通に使える”ユニバーサル言語”を仕様するべきであること、またドメイン間のやり取りは基本的に特定のインターフェース意外では行わないこと(e.g.車ドメインのハンドル、運転設備だけが人ドメインから見えエンジン等のコンポーネントは隠されている)等ソフトウェアを設計思想が詳しく書かれている。

厳密なDDDを行わないとしても、ソフトウェアアーキテクトとしてレベルを上げるためには必読の本。

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学

コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学

コンサルタントとして持つべきマインドセットが書いてある。 コンサルタントと言ってもいわゆる経営コンサル的なMECEやWhy So? So What?的な考え方ではなく(これらも学ぶ価値のあることでありロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則が良本)、エンジニアやその他の職種にも当てはまる共通の問題に対する考え方やあるべき姿勢が書いてある。以下のキーワードが気になるなら読む価値あり。

  • 問題の本質は常に人にある - 技術的問題に直面しているとしても元をたどれば人にある
  • 問題の提示 - 問題を指摘することで同時にマネジメントの失敗を暴いてはならない。コンサルタントに依頼するということは何かしら問題・課題があるということ。
  • オレンジジューステスト - 問題解決方の提示と同時にそのコスト・価格を提示する。出来る/出来ないのだけを答える人は信用出来ない。
  • ゴーマン法則 - 欠陥を転じて機能とする。見つかった欠陥は必ずしも負ではなく、活かす道もある。

アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得 (THEORY/IN/PRACTICE)

アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得 (THEORY/IN/PRACTICE)

技術者として学ぶ姿勢や、これから出会う困難との立ち向かい方へのアドバイスが詰まった本。 師弟関係の考え方をベースとして、1. 自らの置かれている状況 2. 本来はどうあるべきか 3. 問題を決するために取るべき行動という形で「パターン」として紹介されている。

デッドライン

デッドライン

トム・デマルコによって書かれた、ソフトウェアプロジェクト管理についての小説。主人公はアメリカで仕事を辞めた後、美人に会ったと思ったら東欧の共産国でのプロジェクト運営に巻き込まれれる...小説。(大事なことなので二回言いました)

短すぎる納期、わからず屋の上司、メンバーの衝突など、プロジェクト運営でよくぶつかる共通の問題を物語の中に上手く取り込み、その対応方法や考え方を主人公トムキンスの学びとして紹介している。最後のオチも意外(?)で物語としてもIT本としても面白い。

心理学、意思決定についての本。ファストアンドスローというタイトルの通り人間の思考には2通りあり、1つめのファストな方が直感、2つ目のスローな方が論理という考え方。

人は何かを見聞きした時、まずファストな思考が機能し、経験等から無自覚のうちにに答えを導き出す。対して、スローな思考が出てくると注意深く物事を観察、理解し順序立てて物事を考える。しかしこれらの思考は必ずしも独立して働かなかったり、アンカリングによる印象操作、ファストな思考に働きかけるハロー効果等などがあり、実験を通して人の考えや印象に影響をあたえるものは何か、人の解釈はどう働くのかについて研究されている。 UIやマーケティングの人は特に読む価値あり。